庶民の食卓

繊細そうで鈍感な少し大雑把なラー油

バナナに対する畏れ

食べることが好きなので、苦手なものや嫌いなものでも調理法など変えてなるべく美味しく食べたいという気持ちを持ち合わせている方だと我ながら思う

果物に苦手が多いのだけど、
苦手だったマンゴーも干せば食べられるようになったし、特に缶詰が苦手だったパイナップルや桃も生食なら食べられるようになった

ただ、色々調理法を変えてもどうしても舌に合わないもの、それがバナナ…

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(もちろんバナナに罪はない)


昔は食べられていたのに、いつのまにか食べられなくなってしまった
干しても焼いても揚げても潰しても食べられないし、生食が1番苦手だ
ここが苦手!という理由がありすぎて調理法どうこうで対処のしようがなく
好きなところというか許容できる食材としての特徴がひとつもないのである
味・食感・舌触り・香り全てどれをとっても苦手だ

夏、スーパーの果物売り場は匂いが苦手なのであまり近寄らないようにしている

 

ちなみに肌が荒れたり体調が悪くなったこともないため食物アレルギーでもない
なにより昔は特別好きではなかったものの、普通に食べられていたのだ
幼稚園でおやつとして与えられていた記憶がある

なのに今は野菜ジュースにほんの少し含まれるバナナですら受け付けないので果物ジュースや野菜ジュースは成分表示を必ず確認してから買うようになってしまった

昔食べられていたという事実も含めとても興味深い現象だと思っている

中学生の時にはもう一切受け付けなくなっていたと思う
果物を食べる習慣が一切無い家で育ったため、久しぶりに食べたら受け付けなくなってしまった

 

この、なんなら好きな食べ物よりも強く表出してしまう食べられないものに対する強い感情はなんなのだろうか
食べ物に罪はないのに時には親の仇のように排除しようとしてしまうこの気持ち
見知らぬバナナ農家さんに対して申し訳ない気持ち

職業柄、人の食生活に携わる仕事をしているので、その上でも栄養的に優等生なバナナには大変お世話になっているし、子にもよくおやつとして与えていたりお世話になっているのに
バナナにもらった恩(?)を仇で返しているようだ

 

これが『好き嫌いは誰にでもある』『食べられないものは仕方ない』ということなのだとバナナについて考えると実感することができる
この気持ちを理解することは仕事をする上でも大切なことでもあると思うから役には立っている

 

今のところは具体的に克服方法が思い浮かばないため、ふと嫌いになったのと同じようにふといつか克服できる日が訪れるといいなあと考えてたりする

誰かもし苦手な人でも食べられたレシピがあったら教えてほしい